NAFS雑学

ちょっと物知りになれる空港の裏側をご紹介します。
  • 化学消防車って何?

    化学消防車って何?

    化学消防車とは、水だけでは消火が困難な、薬品や油などの危険火災に対応するため、水と薬液(界面活性剤)を状況に応じて混合させ、発泡状態にしたものを、タレットと呼ばれる放水銃で放射する機能を持っています。
    空港用の化学消防車は、航空機事故に対応するためにつくられた特殊な車両で、火災を一気に制圧するためのタレットや、粉末消火剤(A:普通火災、B:油火災、

    化学消防車って何?

    C:電気火災)を放射する粉末消火装置などの特殊装備が充実しています。全長約12m・全幅約3m・全高約3.7mと巨大なボディにもかかわらず、最高時速100km/h以上での高速走行が可能です。成田空港には国内や海外など複数メーカーの消防車が導入されており、操作方法や特徴が機種によって異なるため、消防隊員は、全ての車両の操作方法を習得しています。
  • 化学消防車の放水能力
    どのくらい?

    化学消防車の放水能力はどのくらい?

    大型化学消防車は、毎分6,000リットルの放水能力があります。水タンクには12,500リットルの水を積載することができるため、最大吐出で放水した場合は約2分間の連続放水が可能です。メインの放水を行う放水銃の射程距離は約80m以上で、全長約70mのジャンボジェット機をカバーすることが可能です。
  • 消防車の出動時間は、
    何分くらい?

    消防車の出動時間は、何分くらい?

    空港消防には、「事故を覚知してから、出動して有効な消火活動を開始するまでを3分以内に行わなければならない」という国際民間航空機関(ICAO)のルールが定められています。消防隊員は出動時間を1秒でも短縮して消火活動が行えるよう、出動中の車内でも特殊防火衣や空気呼吸器を迅速に装着できるようにする訓練やあらゆる事故を想定した緊急出動訓練等を行い、常日頃から緊急出動への対応準備に努めています。
  • 消防車が出動するときは
    どんなとき?

    消防車が出動するときはどんなとき?

    消防車は、航空機事故や建物火災が発生した場合はもちろん、航空無線や管制等からのトラブル機情報を入手した際も、万が一に備え、消防車両に乗車し、スタンバイします。滑走路に対して横風が強い場合や雨や霧で視程が悪い時なども気象条件の悪化による事故に備えて出動し、待機します。これら、空港消防の出動体制は、国交省の基準によって、出動事由に応じ、第1種~3種出動の3つの区分に分けられています。成田空

    消防車が出動するときはどんなとき?

    港での出動頻度は、危険発生に備え、消防車庫前等で待機する「第1種出動」が年間約300件、緊急事態が発生し、必要に応じて事故現場へ出動する「第2種出動」は年間約20~30件、火災や事故の発生に伴い消火救難活動を行う「第3種出動」は年間数件程度となっています。
    このほか、新規就航や新機種導入の際には、歓迎や感謝等の意味を込めて、化学消防車2台で両側からアーチをつくる歓迎のウォーターキャノンも行います。
  • 消防訓練って
    どんなことをするの?

    消防訓練ってどんなことをするの?

    成田空港では、自治体消防や警察、医療機関、航空機事故対策に係わる関係機関と連携し、航空機事故消火救難合同訓練、総合訓練、エマルゴ訓練(机上訓練)を毎年計画的に実施しています。また、さまざまな航空機事故や災害を想定した、出動訓練や消火戦術訓練、消防車両・救助資機材の取り扱い訓練等を毎日実施しています。その他、月に1度、夜間に航空機に見立てた廃バスを使用し、消火訓練用燃料で実際に燃やして、

    消防訓練ってどんなことをするの?

    実火災消火救難訓練を実施しています。
  • 旅客ターミナルビルの
    防火防災訓練って
    どんなことをするの?

    旅客ターミナルビルの防火防災訓練って
    どんなことをするの?

    成田空港の旅客ターミナルビルでは、万一災害が発生した時にお客様を安全に誘導・避難させるため自衛消防隊が組織され、大小さまざまな防火・防災訓練を実施しています。広大な旅客ターミナルビルでは階層やエリアごとに組織された地区消防隊があり、毎月どこかの地区において、店舗や事務所スタッフ参加のもと、消火器操作訓練、避難経路の確認、非常電話の使い方、AEDの操作方法などの訓練を実施しています。

    旅客ターミナルビルの防火防災訓練って
    どんなことをするの?

    また、年2回実施している消防訓練、9月の防災訓練など旅客ターミナルビルごとの大規模な訓練では、第1、第2、第3旅客ターミナルあわせて約400の事業所から約800名の従業員が参加し、実際の避難場所までお客様役のスタッフを避難誘導する訓練を実施しています。またこの訓練では実際を想定し、ご高齢者や日本語を話せない外国人の方、酔っ払っている方など、様々なお客様役をスタッフが演じ、本番に備えています。

    旅客ターミナルビルの防火防災訓練って
    どんなことをするの?

    平日の昼間に実施されるため、混乱のないように訓練用の放送を流しビブスを着用して実施していますが、これほど多くの人数が訓練に参加していることに気づかないお客様も多いようです。火災や災害発生時のお客様の安全を守るため、空港スタッフは日々訓練に励んでいます。
  • 空港内の落とし物
    TOP3
    は?

    空港内の落とし物TOP3は?

    成田空港での落し物のトップ3は、「携帯電話」、「傘」、「財布」です。それぞれ、全体の約15%を占めています。また、意外ですが、パスポートの落し物が多いのも特徴です。
    これらは、旅客ターミナルビルのサポートセンターで適切に管理し、お客様が見つかるまで大切に保管されています。持ち主が現れずに一定期間が経過したものは、警察に引き渡されます。

    空港内の落とし物TOP3は?

    また、季節によって多い落し物は、夏は帽子、冬はマフラーなどの防寒具となっています。
    これまでで珍しかった落し物としては、大会の優勝カップなどがありました。海外からのお客様の持ち物で、ご利用されていた航空会社を通じて無事にご本人へお返しすることができました。
  • 日本人旅行者が忘れ物
    しやすいのは、いつ?

    日本人旅行者が忘れ物をしやすいのは、
    いつ?

    成田空港をご利用になる日本人のお客様が、特に忘れ物をしやすいのは、空港到着時です。海外から日本に戻って来て安心される方が多いのが原因の一つだと考えられます。なかでも特に目立つのが、パスポートをお忘れになるお客様です。入国時から税関を通る際にパスポートを手で持ち歩いていて、到着ロビーなどで一休みしている間に置き忘れてしまう方が多いようです。「お帰りのお客様、お忘れ物にはどうぞご注意ください!」
  • 場面管理担当者は
    鳥の専門家って本当?

    場面管理担当者は鳥の専門家って本当?

    航空機に鳥が衝突する事故を「バードストライク」と言います。バードストライクは、機体へのダメージや空港への引き返し、滑走路閉鎖など、航空会社や空港にとって影響が大きいため、世界中の空港管理者にとってその対策が大きな課題となっています。
    鳥の事前発見や猟銃、煙火などにより威嚇、駆除などの対策を行う場面管理担当者は、毎日、空港内の鳥を観察しています。「いつ、どこに、どういう種類の鳥

    場面管理担当者は鳥の専門家って本当?

    が、どれくらいの数いるか」ということを定期的に調査し、年間を通して統計を取ることも大切な仕事の一つです。また、常に鳥類図鑑を持ち歩き、鳥の種類や生態についてとても詳しくなっています。成田空港では、燕、雲雀、カラス、土鳩などが多く観測され、大型の鳥はほとんど見ません。
    ちなみに、学習能力が高いカラスは、黄色い点検車両を見ただけで飛び去ってしまいます。
  • 滑走路
    エプロン(駐機場)での
    珍しいトラブルは?

    滑走路やエプロン(駐機場)での珍しい
    トラブルは?

    落下物として珍しいものでは、いままで見たことのないような真っ赤な蛇がいるとPILOTから報告を受けたことがあります。おそらく航空貨物から逃げ出したと思われます。また、落雷があり、出動して調査したところ、エプロンに穴が開いているのを発見したこともあります。これらは特別な例ですが、航空機の安全運航のためには、たとえ小さなネジ1本でさえ、航空機事故につながる可能性があり、落下物を見逃すことはで

    滑走路やエプロン(駐機場)での珍しい
    トラブルは?

    きません。私たちは早朝から深夜まで、この広大な滑走路やエプロンの全域を点検用車両で走行しながら、定時にあるいは臨時に隅々まで細かいチェックを行っています。そのため、点検車両のタイヤの摩耗は激しく、年に2回もタイヤを交換しています。
    どんな悪天候でも航空機が飛ぶ限り安全はおろそかにできません。妥協を許さない仕事です。
  • 点検する広さはどれくらい?

    点検する広さはどれくらい?

    成田空港の2本の滑走路のうち、長い方のA滑走路は4000mあり、縦にすると富士山を越えます。また、東京のJR山手線で比較すると、上野~東京駅間(3.6km)よりも長いことになります。滑走路の幅は路肩を含めて80mもあり、皆さんが想像する以上に大きくて長いのです。ちなみに、空港の面積は、東京都の千代田区や中央区とほぼ同じ広さがあります。それほど広大な空港の飛行場面の点検を行い、パイロットや管制塔からの

    点検する広さはどれくらい?

    要請にも応じて迅速に現場へ出動するのが場面管理です。そのため、空港のレイアウトに熟知したプロの集団なのです。